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ベテラン保育士のお悩み5選!辞めたいときの対処法と退職方法

ベテラン保育士の域に達すると、多くの責任ある仕事を任されます。保育だけでなく「後輩指導」「クラス運営」なども任されるため、仕事が激増していく時期です。

仕事が増える一方で給料はそれほど上がらないため、精神的なストレスが高まり「辞めたい」と思うようになります。当記事ではベテラン保育士のお悩み5選と対処法、退職方法を解説しますので、辞めたいと悩んでいる人は参考にしてみてください。

ベテラン保育士のお悩み5選

ベテラン保育士は、新人保育士と比較すると仕事に慣れて安定してきます。しかし責任ある仕事を任されることも多く、今まで以上の激務にストレスが高まる立場です。

辞めたいと思っても簡単には辞められず、多くのベテラン保育士が悩みを抱えています。ここでは、ベテラン保育士が抱えるお悩み5選を見ていきましょう。

後輩指導がストレス

ベテラン保育士になると、新人保育士の指導を任されます。しかし通常業務だけでも忙しくて余裕がない中、後輩の面倒まで見なければならないのは大変です。

少しでも強い言い方をすると「いじめ」「パワハラ」と言われてしまいます。若い保育士との話題や価値観が合わない場合も多く、コミュニケーションを取ろうとしても溝は深まるばかりです。

新人が入っては辞めるの繰り返しで、ベテラン保育士の方が疲弊していきます。保育の仕事は好きでも、後輩指導が難しくて「辞めたい」と思っているベテラン保育士は多いようです。

仕事のマンネリ化

長年保育士として勤めていると、仕事に慣れてルーティーン化してきます。新人や中堅の頃に比べると仕事自体は安定するのですが、同時にマンネリ化を感じ始める時期です。

マンネリ保育は、子どもの不満や保護者からのクレームにもつながります。マンネリ化の中で保育の喜びや仕事の楽しさが失われてしまうため、辞めたい気持ちが高まるのです。

キャリアアップ・昇給しない

保育士は、他の職種と比較すると年収が低めです。ベテラン保育士になればリーダーや主任などに昇格することはありますが、給料はそれほど上がりません。

以下の表は、厚生労働省が平成26年度に調査した「保育士の平均賃金(年齢階級別)」です。結婚・出産による離職・休職の影響もありますが、男性保育士と比較すると女性保育士の年収は非常に上がりにくいことが分かります。

男性女性
20~24歳2,604,800円2,573,700円
25~29歳3,171,400円2,939,600円
30~34歳3,653,400円3,062,900円
35~39歳4,625,700円3,269,200円
※平成26年度賃金構造基本統計調査
引用元:保育士等に関する資料|厚生労働省(pdf)

5年~9年勤続しても、女性の保育士は平均年収が新人の頃と比べて365,900円しか昇給しません。月収換算すると30,491円しか給料が上がらないのです。

女性保育士が10年~14年勤めても、新人・中堅保育士とそれほど年収に差がありません。職場によっては、勤続してもほとんど昇給しないところもあります。仕事量や責任は増える一方なのに収入がそれほど増えないのであれば、辞めたいと思うのは当然のことです。

長く勤めているので辞めにくい

どの職種にもいえることですが、同じ職場に長く勤めていると辞めにくくなります。「激務で辛い」「給料が低い」と思っても、ベテラン保育士はなかなか辞められません。

我慢強く責任感がある人ほど、辞めたいのに辞められない状況に陥っていきます。結婚や出産・育児の関係で離職することを考えているなら、できるだけ早めに園長や上司に伝えておきましょう。

人間関係が良好で辞めにくい

人間関係が良好な職場は、労働条件が悪くても居心地がいいのでなかなか辞める決心がつきません。先輩や同僚が頑張っているのに、自分だけ逃げだすのは気が引けてしまうのです。

条件が良い職場へ転職しても、転職先の人間関係が悪かったら最悪です。辞めたい気持ちを抱えながらも、辞められないまま時間が過ぎてしまいます。

辞めたいけど迷う!ベテラン保育士の悩み対処法

「辞めたい」と思う反面「もう少し頑張りたい」という気持ちもあるのではないでしょうか。ベテランと呼ばれるまで保育士を続けてきたのですから、退職するか迷うのは当然です。

ここでは、ベテラン保育士が抱えるお悩みの対処法を紹介します。退職する前に、職場環境の改善に取り組んでみましょう。

同僚や後輩とコミュニケーションを取る

ミーティングや飲み会の機会を増やし、同僚や後輩とのコミュニケーションを取るようにしましょう。うわべだけの会話ではなく、時には腹を割って思っていることを話す機会を作ることも大切です。

ベテラン保育士が自ら話しやすい雰囲気を作ることで、新人は質問や相談がしやすくなります。「苦手」「性格が合わない」と思っている相手でも、しっかり話してみることで誤解が溶けるかもしれません。

また、新人保育士の若く柔軟な発想に頼ることでマンネリ保育を脱却できることもあります。時には後輩に「若い意見を取り入れたい」「新しいやり方を提案したい」と相談を持ち掛け、積極的に新しい発想を取り入れましょう。

  • ミーティングや飲み会を増やそう
  • 若い発想を取り入れよう
  • 新人保育士に頼ってみよう

保育士等キャリアアップ研修を受ける

経験年数が概ね3年の保育士は、厚生労働省が実施している「保育士等キャリアアップ研修」が受けられます。経験年数7年以上の保育士であれば、研修を受けることで月額4万円の給料アップが可能です。

要件処遇改善
職務分野別リーダー・経験験年数概ね3年以上
・研修分野(①~⑥)を修了
月額5千円の処遇改善
副主任保育士・経験年数概ね7年以上
・職務分野別リーダーを経験
・マネジメント+3つ以上の分野の研修を修了
月額4万円の処遇改善
専門リーダー・経験年数概ね7年以上
・職務分野別リーダーを経験
・4つ以上の分野の研修を修了
月額4万円の処遇改善
参考:保育士等(民間)のキャリアアップの仕組み・処遇改善のイメージ |厚生労働省(pdf)
研修分野
  1. 乳児保育
  2. 幼児保育
  3. 障害児保育
  4. 食育・アレルギー
  5. 保健衛生・安全対策
  6. 保育実践
  7. マネジメント

研修の実施主体は都道府県等ですが、研修修了の効力は全国で有効です。研修修了者が離職した場合、再就職後でも研修修了の効力は引き続き有効になります。

1分野あたり15時間以上の研修やレポートの提出が必要ですが、確実な保育スキル向上や昇給が目指せます。給料の低さに悩んでいる人におすすめです。

上司に相談して職場環境を改善する

ベテラン保育士であれば、園長や上司に対しての発言権が出てきます。不満をこぼすだけでなく、自ら職場環境を改善するように働きかけることも大切です。

職場環境を改善できれば、わざわざ退職・転職する必要はなくなります。園長や上司が話を聞いてくれなかったり、職場環境が改善できなかったりする場合は退職を検討しましょう。

辛くて限界なら退職・転職する

辞めたい気持ちが強く、もう限界と感じるならすぐに退職・転職しましょう。ベテラン保育士であっても、自分の心と身体を犠牲にしてまで働き続ける必要はありません。

上記のような状態が続く場合は、これ以上保育士を続けても調子が悪くなる一方です。体調が悪いまま仕事を続けていたら、大きなミスにもつながりかねません。年度途中でもすぐに退職し、しっかり休養しましょう。

ベテラン保育士の退職方法

ベテラン保育士は、責任ある仕事や役職を多く任されています。新人保育士のように、気軽に退職できません。

ここからは、ベテラン保育士が退職する方法を紹介します。退職理由や引き止めされた時の対応方法も解説するので、参考にしてみてください。

3ヶ月前までに退職の意思を伝える

まずは就業規則を確認し、辞めるときはいつまでに言えばいいのか調べましょう。特に記載がなければ、退職希望日の3ヶ月前までに伝えることが望ましいです。

法律的には2週間前までに伝えれば退職可能なのですが、ベテラン保育士は仕事を多く抱えているため引き継ぎに時間がかかります。後任の任命・採用にも時間がかかることが想定されるので、できるだけ時間に余裕をもって伝えるようにしてください。

ただし、‭メンタル悪化や体調不良などやむを得ない事情がある場合は2週間前までの告知でOKです。有給消化期間もあるので、法律上は最短翌日から職場に行かないことも可能になります。

  • 年度途中で辞めるなら早めに伝えよう
  • 3月いっぱいで辞めたいなら12月~1月中に伝えよう
  • 最短でも2週間前までに伝えよう

大きな行事の後に辞めるのが最適

年度途中に辞めるなら、運動会や発表会など大きな行事の後に退職することがおすすめです。ベテラン保育士は行事の運営に慣れているので、運営方法を後任に教えながら引き継ぎができます。

子どもたちや保護者からしても、慣れた先生とイベントを迎えられるので安心です。通常業務の引き継ぎと重なるので仕事は増えますが、年度途中の退職でも職務を全うする誠意を見せられます。

やむを得ない退職理由を伝える

辞めるのですから、正直に退職理由を話す必要はありません。退職理由は引き止めにくくなるような「やむを得ない事情」を伝えましょう。

仕事が嫌で気分が落ち込んだり、体調が悪くなったりしたら、病院に行って医師に診断書を書いてもらいましょう。正式な診断書を見せられれば、しつこい引き止めはできないはずです。

引き留め交渉には冷静に応じる

どこの保育園・幼稚園でも深刻な人手不足が続いているため、ベテラン先生が退職しようとすれば強い引き止めにあうことは避けられません。お世話になった上司に引き止められれば、辞めたい気持ちが固まっていても辞めにくくなってしまうでしょう。

中には「給料を上げる」「仕事を減らす」など、待遇を良くすることを条件に退職を引き止めることもあります。待遇改善で納得できる場合は無理に辞めなくてもいいですが、辞めたい気持ちが強いなら冷静に対応しなければなりません。

はっきりとした態度で「退職したい」と伝え、何を言われても迷いを見せないようにしてください。退職希望日や引継ぎ日程もきちんと伝え、退職の意思が固まっていることを主張しましょう。

  • 退職は労働者の正当な権利!
  • 法律上「辞めさせない」は不可能
  • どうしても退職届を受け取ってもらえないときは内容証明郵便で職場に送付しよう

引き継ぎ・園児と保護者への説明

退職する日が正式に決まったら、その日まで後任者への引き継ぎを行いましょう。ただでさえ忙しい中での引き継ぎになるので、できるだけ短時間でスムーズに引き継げるように工夫してみてください。

担当の園児と保護者の特徴や物の置き場所など、引継ぎ事項を簡単にまとめておくと安心です。引継ぎの時間が十分に取れなくても、必要なことはきちんと伝えられます。物や資料はインデックスやシールなどで仕訳けておくと便利です。

退職日が近づいてきたら、園児と保護者に退職することを正式に伝えましょう。園・クラスだよりや連絡帳懇談会で伝えるのがスムーズです。最終日には園児や保護者へ向けて手書きのメッセージを渡すと、年度途中の退職でも印象が良くなります。

今すぐ辞めたいなら退職代行の利用もアリ

「今すぐ辞めたい」「上司と話したくない」という場合は、退職代行を利用してください。退職代行を使えば、職場と直接やりとりをすることなく今すぐに退職できます。

退職代行の費用相場は3万円~5万円です。格安な退職代行業者なら1~2万円から対応してくれる場合もあります。

弁護士が運営する退職代行は3万円~10万円ほどかかりますが、未払い賃金の請求や各種トラブル対応まで任せられるので安心です。どうしても辞められないときは、退職代行に頼りましょう。

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仕事を辞めたいベテラン保育士まとめ

ベテラン保育士は、責任ある仕事を多く任されます。保育だけでなく、保護者対応や後輩の指導も行わなければなりません。

仕事は増えていく一方なのに給料はほとんど上がらないため、辞めたいと思ってしまうのは当然のことです。職場環境の改善に取り組んでも変わらないなら退職・転職した方がいいでしょう。

ベテラン保育士が退職しようとしても、引き止められてなかなか辞めにくい状況になりがちです。どうしても辞められなかったり、今すぐに辞めたかったりする場合は、退職代行の利用も検討してみてください!

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